<第13.1回 アカデミック雑談会 online>
皆さまこんにちは!
先日オンラインで開催したアカ談のまとめです。
新年度が始まって所属や居住地が変わった方もおられ、お忙しい中、皆さんお集まりいただき、ありがとうございました。
個人的にも学生から大学教員に進化(?)しましたが、変わらずアカ談に関わっていく所存です。「研究者に必要なのは研究費的なお金よりも、事務作業時間を軽減することに使えるお金」という感想があり、確かにと思いました。
さて今回も初参加の方が2名おられ、”常連”ばかりにならない、いい雰囲気の会だったのではないかと思います。「普段会えない刺激的な同世代に会える貴重な場」でもあったようです。
「前々から考えていたことが、すでに昔から議論・研究されていると知れることもこの会の醍醐味だと感じた」という感想もありました。
「知識ベースでなく、問いベースでの会話が重要」というふりかえりもあり、まさにアカ談の良さはそういうところにあるのではと、改めて感じました。
「アカデミック」と聞くと、難しい専門的な知識をイメージする方もおられるかもしれませんが、それぞれが生きてきた過程でなんとなく持っている”問い”を持ち寄り、アカデミックな”雰囲気”のなかで、雑談しながら考える、というのが、フォーマルな学会とも違うし、ただの居酒屋トークとも違うところなのかな、と思いました。
あくまでも共同主催者個人のアイデアですので、皆さんもこの場に参加してお持ちになった十人十色の感想を、ぜひシェアしてください。
またやりましょう!
とき・ところ
2022年4月2日
19:30-22:00@Zoomブレイクアウトルーム
19:30-35 チェックイン
19:35-21:55 雑談!(45分×3)
21:55-22:00 シートに記入しながらふりかえり
参加者
6名
―――自己紹介―――
関心の変遷(始点→終点)
ミクロ経済学→技術革新と企業間の競争ダイナミクス(プラットフォーム・ビジネス、長期的ケーススタディ、シミュレーション+共同研究)
数学→データ分析・金融
素粒子→マッチング
経済学→(現在)管理会計,シミュレーション,組織学習,地域金融
飛行機ってなんで飛んでるの?→科学技術倫理を問い直すきっかけとは?
本1冊
『職業としての小説家』
「Deep learningを使うと、特徴に差異がないと思われていた男女の網膜を80%の確率で区別できる」という記事
武器としての決断思考
文明の生態史観
ポストコロナとマイナス金利下の地域金融
意識と本質 井筒俊彦
―――ふりかえり―――
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話をしていて思ったこと / 考えたこと / 気づいたこと / 疑問に思ったこと
共同研究をされた方が多くて、学生でもされていることに驚いた。自身も学際融合的なキャリアを進んでいるため、共同研究をしたいと思いました。
疑問点としては自身の専門性とは何か改めてわからなくなったので今年度は一つの問に拘って研究することもしたいです。また、こういったセレンディピティを生んでくれる場所の持続性や発展性について改めてどうあるべきかorどう運営すべきか疑問に思いました。
分野によって,研究者の好むインセンティブに結構差があるっぽい。倫理とか「良いこと」を内面化するプロセスと実践とのかかわりが気になった。
・金融をモデル化するには、物理と違ってマクロからミクロにフィードバックがかかることを考慮しないといけない。
・なぜマジョリティの持つ形質が、恥として認定されビジネス化されるのか
・知識ベースでなく、問いベースでの会話が重要
・研究者に必要なのは研究費的なお金よりも、事務作業時間を軽減することに使えるお金
人文系の研究の世界の雰囲気が初めてなんとなく掴めた気がする/“取り消しのきかない決断に備えるよりも、決断を後の行動で正当化する方を意識する”のは良いなと思った/プライミングはやはり大事
意思決定では最低限の基準と事後努力がだいじ。できるアカデミアンになるためのビジネス書ならぬ「アカデミア書」? 研究方法論の本はあるが、リサーチマインドやキャリアの本?場づくり:ビジネスにするとコストが上がることがある。アカ談はそぎ落とした結果、今の形に落ち着いている。学会はもともと好き勝手発表する場だったはずだが、いま「学会」と聞くとなんとなくフォーマルな感じがする。
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明日からしたいこと
共同研究者探し
専門知識の伝え方の工夫を検討したい。
フーコーの本を読む
あの人の師匠は誰なんだろう?を考えてみる
起業家の系譜の話がわりとウケたので、研究を進めてみる。
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今日の会へのコメント
初参加でしたがとても楽しめました。また次回も参加させていただきたいです。
研究者と実務家をつなぐことは,ビジネス化が結構難しいが重要だと思うなので,ぜひ実現していただきたいです。
前々から考えていたことが、すでに昔から議論・研究されていると知れることもこの会の醍醐味だと感じた。
普段会えない刺激的な同世代に会える貴重な場ですね
アカ談ってよい場だなと改めて思いました。
(イナダ)