皆さまこんにちは!
先日オンラインで開催したアカ談のまとめです。
今回もオンラインの良さを活かして、京都、大阪、兵庫や中国!などから、多様なバックグラウンドの方での雑談となりました。
どんな会だったかは、皆さんの自己紹介やふりかえりに書いていただいている内容をご覧いただくと、たちまち理解いただけるのではないかと思います。例えば、「マニュアル、ルールはそれがあるからラクに仕事ができる一方で、責任転嫁の対象にもなりうる」と「ルールやマニュアルは意思決定に際し思考しなくてよくなるためのツールであり、一方で自分の責任を押し付ける対象でもある」という似た感想を別の方が書いておられて、おもしろいです。
さて、新しい知識が増えるというのもアカ談の1つの良さですが、参加者の方が仕事や研究で日ごろ考えておられることを、アカデミックな雰囲気の中で、ぽつぽつと話すことは「鍋に各自が知っていることを投げ込み、みんなで鍋をつついているようなイメージ」でほっこりしました。
「初めての参加で少し緊張しましたが、すぐにそれは消えて好奇心になっていきました」という感想もあり、またやりたいなーと思いました👍
とき・ところ
4/25(日) 19:30-22:00
Zoom
参加者
6名
―――自己紹介―――
関心の変遷(始点→終点)
数学(組合せ論)→データ分析
ミクロ経済学・行動経済学→プラットフォーム・ビジネス:構築プロセス、ガバナンス+研究方法:追跡調査、シミュレーション、自然言語処理
国際政治→貢献経済
倫理学→今は救急医学のことばっか考えてます
医学いろいろ、神経とか内分泌とか→人工知能と脳・歴史(日本近代史)
組織論⇒ワーク・ライフ・バランスと上司行動
本1冊(または気になったニュース)
『投資は「きれいごと」で成功する』
学問の発見
国家公務員志望者大幅減の報道
TENET(映画)
学生との対話(小林秀雄)
持続可能な魂の利用(松田青子 著)
―――ふりかえり―――
1. 話をしていて思ったこと / 考えたこと / 気づいたこと / 疑問に思ったこと
マニュアル化の適切な程度が難しい
・女性も活躍できるような職場や働き方を実現するためには、組織内や組織間の柔軟な人の移動を担保することが重要
・歴史は人類のアイデンティティとも言えるし、多面的な世界観とも言える。異なる世界観を持つもの同士で対話をすることは可能か?どのような意味があるか?
・マニュアル、ルールはそれがあるからラクに仕事ができる一方で、責任転嫁の対象にもなりうる
・理論も実学も教科書(マニュアル)との差分を自分なりに遊べることが重要であり学び・研究のモチベーション。単なる情報の詰込みではない。
・医師の視点から見える確率に基づいた診断とどんなに小さい確率でも恐れる患者では確率のとらえ方が違うのは仕方がないがどうするか。
・ルールやマニュアルは意思決定に際し思考しなくてよくなるためのツールであり、一方で自分の責任を押し付ける対象でもある。
話の話題の大半が人間や社会的共同体などで、様々な切り口からのそれらの見方を聞けてとても新鮮でした。自分の考えていたAIを使った脳の研究についてなども他の観点から話を聞くことで倫理的な問題だったり次の展望も考えられた。「同じ」という括り方が変われば世界が変わるという話をお聞きして目から鱗でした。
たかだか50年の経験則 / 歴史に学ぶ / 確度高めな経験則。看板に傷がつく?← リスクが存在しないことはあり得ない / 消費者もわかってうえでの購入 / 回収します ← 勝手に枠を狭めているのかも。診断仮説 / 確率をベースとした話し合い
2. 明日からしたいこと
個人ベースではない人材共有システムについて考察したい
異なる価値観、世界観を持つ人の間で生産的な対話をするにはどうしたらいいか考えたい
未来のより良い意思決定について考える。
とりあえず出席者の方のおすすめの本や映画なりを見る。
新緑をたのしむ
3. 今日の会へのコメント
3人で45分というのがちょうどよかったです
いつもは考えなかったことや普段の生活で直接に役に立たないことについて改めて考えてみるのは、やはり面白いなと感じました!ありがとうございました!
命の現場に向き合う方と話したことで、より差し迫った問いを議論できて楽しかった。
初めての参加で少し緊張しましたが、すぐにそれは消えて好奇心になっていきました。同時に自分の無知さ、というか自分では考えつかなかったことなど、はっとさせられることばかりでとても勉強になりました。
いつもそうですがマルチな興味を持った方が多く、1つの話題からどんどん広がっていくのがおもしろかったです。鍋に各自が知っていることを投げ込み、みんなで鍋をつついているようなイメージでした。
(イナダ)