アカデミック雑談会 (Academic Dialogue Networks)

多分野の人とアカデミックな対話を触媒にした定期的なつながりの場

<第10.1回 アカデミック雑談会 online>

皆さまこんにちは!
先日オンラインで開催したアカ談のまとめです。

今回は大学に所属している人、企業で働いている方が半々ぐらいの参加でした。専門分野は皆バラバラですが、経営系の話題に関心がある人が多く、この分野の話題が多めだった気がします。

 

個人的に「多元的無知」の話は面白くて「あ〜あるある」となりました。今後身の回りの出来事を理解するときに1つのフレームとして活用していけそうだなと思います。

対話形式で新しい知識を学習することが減ったオンライン生活とアカ談は相性が良さそうですね。またぜひやりたいですね!

 

とき・ところ

2021年9月12日

19:30-22:00@Zoomブレイクアウトルーム

 

19:30-35 チェックイン

19:35-21:55 雑談!(45分×3)

21:55-22:00 シートに記入しながらふりかえり

 

参加者

6名

 

―――自己紹介―――

関心の変遷(始点→終点)

ミクロ経済学→プラットフォーム・ビジネス(構築、ガバナンス)

労働問題⇒組織における自分らしさ(authenticity)、ワーク・ライフ・バランス

医療政策→医薬政策

創造性→チームワーク

就職活動における意思決定プロセス→読書体験の共有を通した興味の発展


本1冊

『世界標準研究を発信した日本人経営学者たち』(本じゃないですが、東京リベンジャーズおもしろいです)

実力も運のうち 能力主義は正義か?(マイケル・サンデル

人体はこうしてつくられる (ジェイミー・A. デイヴィス)

問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

『ライフ・オブ・ラインズ』(ティム・インゴルド)


―――ふりかえり―――

1. 話をしていて思ったこと / 考えたこと / 気づいたこと / 疑問に思ったこと

企業勤めの経験を携えて経営学者の世界に足を踏み入れる人があまりにも少ないことの理由

・興味探索のTips:①好きなことを表明する、②過去の経験との結び付きを再解釈する、③興味をメタ的に認知する
・集団のメンバー内での誤解は、立場や権力の違いから生まれやすい

他の人の興味関心・研究内容を突っ込んで聞ける時間は改めて心地よいなと感じました。

違う分野の方の研究が自分の関心のある領域や仕事に繋がることが興味深いと感じた。組織について研究してる方の話を聞いて、自分の所属する組織についてもよく考えたいと思った。

「仕事なんだからやるんだよ」「モチベ上げてがんばろう」のようなよくある表現が、気持ちがのってなくてもがんばるマインドを醸成しているように思った。治験をしても実際に世に出る薬は5%ぐらい。多元的無知。「みんな」って誰だろう。某商社ではビジネススクールの社費留学が昔の10分の1になっている。


2. 明日からしたいこと

組織科学の最新号を読み込みます

興味を改めて言語化し表明してみる

一層の研究活動

紹介していただいた本を読む

自分の興味をだいじにする。


3. 今日の会へのコメント

大幅に遅刻してしまい申し訳ございませんでした…。まだまだ深いお話をしたいので、お誘い頂けますと幸いです…。

いつもながら皆さんとても個性的で、いい刺激を頂きました。特に近い問題意識やキャリアの志向を持っている方がいたことに、大変励まされました。

また参加したいです!

楽しい会を企画いただきありがとうございました!機会があればぜひまた参加させていただきたいです。

分野は違いながらも興味の近い方が多く、1つのテーマについて多角的な雑談を聞くことができて、おもしろかったです!ワールドクラスの経営学者めざして学会発表等々がんばります。

 

(ボウ)