アカデミック雑談会 (Academic Dialogue Networks)

多分野の人とアカデミックな対話を触媒にした定期的なつながりの場

<第14.2回 アカデミック雑談会 online>

皆さまこんにちは!

先日オンラインで開催したアカ談のまとめです。

 

今回は、参加経験者のみの4名開催という普段とすこし違った会となりました。

グループ分けも普段の3名ずつではなく4名1グループで、一旦休憩を混ぜながらもひたすら雑談しました。

「少人数でしたが、その分突っ込んだ話ができた気がします。」という振り返りもありましたが、いつもより1セットが長いお陰で一つ一つのトピックへの深掘りがより出来たような気がします。

 

感想には、「モデル化には現実に起こっていることの抽象化が必要だが、実際の経営への示唆を出せるレベルでの正確さと、シンプルな議論ができる簡素さの両立はまだまだ難しいのではと感じた。」など、モデルという単語が一つのキーワードになりました。

現実/具体と抽象/普遍の世界を結ぶ、モデル。アカデミアの界隈に限らずよく現れる概念のようで面白いです。その分、「言葉の定義は出身分野によって意外と微妙にずれているかもしれないから注意が必要。」かもしれませんが。

 

個人的には、研究分野に興味を持ったきっかけや理由を聞くのがなかなか面白かったです。毎回聞きたい所です。ありがとうございました。

 

またやりましょう。



とき・ところ

19:30-22:00@Zoomブレイクアウトルーム

 

19:30-35 チェックイン

19:35-21:55 雑談!(85分×2)

21:55-22:00 シートに記入しながらふりかえり

 

参加者

4名

 

―――自己紹介―――

関心の変遷(始点→終点)

ミクロ経済学→技術革新と競争ダイナミクス

理論物理→起業家

物理→ビジネス

数学→データサイエンス・金融

 

本1冊

世界「倒産」図鑑

THORAYA

『ショックドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く 上・下』ナオミ・クライン

 

―――ふりかえり―――

1.話をしていて思ったこと / 考えたこと / 気づいたこと / 疑問に思ったこと

  • 投資信託機関投資家に売るための戦略=裏で複雑なことをやっているが、直感的に理解できるように説明する←経営学のモデル論文の書き方と同じ。モデラー。机の上で実験ができるのが楽しい(数学)
  • 言葉の定義は出身分野によって意外と微妙にずれているかもしれないから注意が必要。 / 仕事でも研究でも、本質を捉えて言語化することが重要。 / これまでと今後、の話は面白い。
  • モデルに即した経営学の研究アプローチを初めて知り、面白かった。複雑な企業行動の本質をどこまで抜き出せるのか気になる。モデル化には現実に起こっていることの抽象化が必要だが、実際の経営への示唆を出せるレベルでの正確さと、シンプルな議論ができる簡素さの両立はまだまだ難しいのではと感じた。 ・科学的な世界観を好みながらも、科学者以外の職業で生きている人たちは結構いるのではと感じた。そういう人たちが集まって何かできないか。科学も社会も経験している身としては、科学を如何に現代社会で支えていくのか(経済的かつ文化的に)、みたいな議論を当の科学者よりも現実感を持ってできるのでは。日本の科学衰退が叫ばれる中、そうした議論をする機会があるとよいのでは、というかその前に少し自身でこの問題を考える時間を作らねば、などと感じた。 ・量子情報論をもっと勉強したい(全然時間とれてない)

2.明日からしたいこと

英語論文の書き方を勉強する

本を読む。

ペンローズ 「工程の新しい心」を読む 量子力学のビジネス応用講座

量子コンピュータと量子通信』を頑張って読む

 

3.今日の会へのコメント

  • 少人数でしたが、その分突っ込んだ話ができた気がします。またやりましょう!
  • 一味違う会で面白かったです。ユーザーインタビューご協力ありがとうございました!
  • 普段の仕事の中だけでは考えの及ばないトピックについて様々議論できて、とても良い機会でした!企画者・参加者の皆さん、ありがとうございました。 またぜひよろしくお願いします。

 

(ヨシナガ)