アカデミック雑談会 (Academic Dialogue Networks)

多分野の人とアカデミックな対話を触媒にした定期的なつながりの場

<第9.1回 アカデミック雑談会 online>

皆さまこんにちは!

先日オンラインで開催したアカ談のまとめです。

今回も数学、物理、生物、環境、経済など、様々な分野の方にご参加いただきました。個人的にもとても楽しかったです。

 

「新しいことを知るだけでなくて、自分が考えていることを話す練習としても良い機会だと思いました」というある方のコメントのとおり、違う分野の方に説明していると、気づくことが多いと感じます。

また個人的にはPNAS (Proceedings of the National Academy of Sciences) という、”科学”っぽいジャーナルに、経営学っぽい論文が載っていることに驚きました。

「経済学・経営学と進化生態学に強い親和性を見出せたらいいなと思いました」というコメントもあり、アカ談での雑談が共同研究とかにもつながっていくとおもしろいなと思いました。

 

またやりましょう!

 

とき・ところ

7/3(土) 19:30-22:00

Zoom

 

参加者

6名

 

―――自己紹介―――

関心の変遷(始点→終点)

ミクロ経済学→プラットフォーム・ビジネス×研究手法いろいろ(継続的インタビュー、エージェントベースシミュレーション、NLPなど)

マクロ経済学国際経済学・企業

物理→進化生物学・数理生物学

数学→データ分析,金融

環境政策SDGs,ESG投資

物理→株式投資

本1冊

コンテナ物語

国家はなぜ衰退するのか

パンデミック倫理学(広瀬 巌)

現代経済学の直感的方法,失敗の科学

SXの時代 ~究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営

―――ふりかえり―――

1. 話をしていて思ったこと / 考えたこと / 気づいたこと / 疑問に思ったこと

アカデミックなお話をする機会が減っていたので刺激になりました。

新しいことを知るだけでなくて、自分が考えていることを話す練習としても良い機会だと思いました。特にESG投資のお話は勉強になりました。

・経済を自然科学的にとらえられるという幻想
・企業の価値評価など、流動性の低い物の価値評価はどのように発達していくのか
・政策など大きな力を持つ者の意思決定がどの程度全体に影響を与えるかシミュレーションしてみたい

ESG投資において勝手格付けが問題→評価機関による格付けなどのインフラを整備することで、投資を促す。PNASにも経営学っぽい論文が載っている(違う分野で同じようなテーマの研究がある)。速く増殖する微生物を用いた進化実験がおもしろい。経済学ではデータが整備されたことで実証研究が発展したが、その旗振り役がいそう。

他の主体の意思決定をどれだけ評価できるか?ということに興味を持ちました。自分の意思決定は評価されたくありませんが笑。
経済学・経営学と進化生態学に強い親和性を見出せたらいいなと思いました。

2. 明日からしたいこと

自分の知らない領域の書籍を積極的に読む!

勉強、研究

目を休めながらぼちぼち研究(スライド作成多し)

研究・勉強・読書・(ヨーヨー)

3. 今日の会へのコメント

稲田さん、長岡さん、会の開催ありがとうございました!

みなさんがされているお仕事や研究の話から、大学院生としての悩みまで、興味深いお話ばかりでした。

アカデミア・社会それぞれでの生き方を考えさせられた面白かったです

いつもながら多種多様な話題が出つつ、やはり共通する何かを感じる時間でした。「学問への投資」というキーワードが出てきたので、自身のキャリアも含めて考えてみようと思います。

また機会があればよろしくお願いいたします!

 

(イナダ)